ネット上に元公務員は溢れかえっています。
”元”公務員がいま何をやっているのか・・・
現役の公務員が全く気にならないといえば嘘になるのではないでしょうか。
公務員を辞めた人の多くは、転職して民間企業で働いていたり、独立起業していたり。
しかし、そういった元公務員に限って、公務員だった頃を批判しているわけです。
そこに”違和感”をもった現役の公務員と度々、「現役公務員vs元公務員」のバトルが繰り広げられます。
お互いの立場からしてみればそれぞれの正義があるわけですが、それぞれの言い分を整理しながら、
この”違和感”の正体と問題の整理をしてみたいと思います。
現役公務員の主張
SNSを見ていると、元公務員が公務員時代に嫌だったことを多く情報発信しているように思います。
過去の愚痴や習慣ならまだしも、批判ともなれば話は別。
今を知っている現役の公務員が、昔のことしか知らない元公務員をあまり良く思わないのは納得できます。
元公務員から知りたいことは”今、何をやっているか”であって、”昔はこうだった”ではないわけです。
現役からすれば、”元”公務員であって、公務員ではありません。
昔はこうだったといわれても、現役からすれば情報が古いわけで・・・
公務員組織のココだダメ!と元公務員が言っても、あくまでそれは過去の話ですからね。
これは公務員に限らず、自分の今やっている仕事を卑下されることをよく思う人はいません。
元公務員に見下す意図はなくても、そうとられかねない関係性にあるということの理解は必要です。
元公務員の主張
そもそも前職のことを名乗って活動することは何ら問題はありません。
元公務員であることが事実であればですが(それは現役の公務員にもいえます)。
確かに、現役の公務員が知りたいことは、公務員を辞めた後の就職先(仕事内容や年収)だったりするでしょう。
しかし、今から公務員になろうと思っている人からしてみれば公務員の世界を知る情報源になりえます。
良いことをばかりではなく、悪いことも伝えることも重要なことだからです。
そのため、個人的には、公務員時代の職場の悪口や批判ではない情報に対しても現役の公務員が嚙みつくことは横暴でもあると思います。
元公務員の違和感の正体
とどのつまり、現役の公務員の主張は、
「いつまで”元”公務員って名乗ってんの?」に行き着きます。
繰り返しますが、元公務員を名乗ること自体は何ら問題ありません。
「じゃ、いつまで名乗っていいの?」と聞いて、明確に期間を答えられる人はいないでしょう。
半年?1年?2年?決まりなんてありませんからね。
ただ、公務員を辞めた人が今の現実に満足しているならば、、昔のことをグチグチ言ったりしないはずです。
今が楽しくて仕方がないなら、今を発信しているはずです。
にもかかわらず、昔の公務員時代をアレコレもちだすのは、
「何かしらの不満がある=何かしらの未練がある」といってもよいのかもしれません。
公務員を辞めたことを後悔しているかもしれませんし、
公務員であったことを明確にすることで発言に信憑性をもたせて支持を集めたいのかもしれません。
つまり、元公務員が「公務員が嫌で辞めたくせに、公務員をダシに使っている」
ここに、現役の公務員が”違和感”をもっているのではないでしょうか。
違和感の正体は、この矛盾ではないでしょうか。
そもそも、公務員をたった数年で辞めた人が、
公務員組織が嫌だったのか、やりたいことがあったのか、退職理由なんてその人しか分かりませんが、
社会人として使えないから辞めざるを得なかった、なんてことは言ってはくれませんからね。
まとめ
公務員に限らず、自分の今やっている仕事を見下されることをよく思う人はいません。
それが、どんな仕事であろうとです。
しかし、その線引きが非常に難しい。
元公務員の公務員批判も事実であり、その情報を必要としている人もいるからです。
私も一定納得できるところはありますし、すべてがすべて批判だとは思いません。
とはいえ、(完全な偏見ですが)個人的に、SNSで元公務員として発信している人は、
「公務員を辞めた”元”公務員が語る内部事情の危うさを理解してる?」にも書きましたが、かなり怪しい傾向にあると感じます。
公務員をダシに使っているという印象は拭えません。
度々、現役公務員vs元公務員の対決が起こるということはそういうことなんだろうと思ってしまします。
私のブログ記事も元公務員の方から批判されたこともありますが、その元公務員の方が公務員にむけたブログをやっているのがSNSの世界ですからね。
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