公務員が定時で帰れるのは嘘です。実はサービス残業が多いです。

「仕事が多く誰も助けてくれないので、”自分で判断して”残業しました。なので、残業時間に合わせた残業代をください。」

この思考は、サービス残業してしまう人の典型です。

実は、公務員はサービス残業が多く、残業代も出ないことが当たり前になっている人が多いです。では、定時退庁するためにはどう対処すべきなのか。そして、どう考えればいいのかを教えます。

※公務員の残業代は超過勤務手当に当たりますが、この記事では便宜上、残業代とします。

残業とは、上司からの命令で行う仕事である

まず、残業をして残業代が支払われるまでの流れは、

  1. 上司から部下へ残業内容(時間)を事前に命令
  2. 上司から命令された部下が、指示された残業内容(時間)を事前に申請
  3. 上司が事前に許可
  4. 部下が残業し、成果を報告、実際にかかった時間申請
  5. 上司が成果と実績時間を考慮し、残業時間を精査、承認する

という段階を踏みます。

冒頭の勘違いをしている人は多いのではないでしょうか。残業とは、自分で判断して行う仕事ではありません。残業の考え方は、部下が「上司からの命令によって通常の勤務状況では終了できない仕事を勤務時間外におこなう」行為を指します。

ポイントは、残業は上司からの命令であり、事前に申請し許可を得る必要があるということです。

上司という役職・立場は、部下の仕事量を把握、管理、適切に部下に指示する必要があるんです。

つまり、上司からの命令がない以上、本来は残業をする義務はないんです。部下は上司の顔色をうかがい、空気を読んで残業しているパターンが多いとは思いますが、厳密には残業ではありません。

それがたとえ部署として絶対にやらなくてはいけない仕事でも、あなたが上司に許可なく自ら進んでやった残業は、命令されていない以上はサービス残業です。

公務員の残業の実態は、定義上「サービス残業」をしている

定義上、自分から進んでやった仕事は「サービス」なわけです。実質、サービス残業なわけです。上司から指示されたものではないからです。

しかし、業務の実態は定義通りの運用はされていません。実務としては、

  1. 部下が自ら業務量を鑑み、残業をする
  2. 部下が上司に対し、残業内容と時間を事後報告する
  3. 上司が残業申請と実務時間を事後承認する

という流れです。

定義とは真逆の運用です。部下が残業の必要性を判断していますし、上司は事後の承認になっています。

なぜ定義通りの運用がされていないかといいますと、上司からすれば単純にめんどくさいからです。

場合によっては、係長1人に対し10人以上の部下がいる部署もあります。そのため、上司は部下の一人一人の業務量を逐次把握できているわけではありません。

その場合、部下の人数分の仕事量を把握し、残業を指示することは実際は不可能なのです。なので、担当が各自、業務量を把握し、勤務時間内に終わらないと判断して残業をしてくれたほうが助かるのです。

しかし、この方式の問題点は、担当のさじ加減で残業ができ、予算の限られた残業代を勝手に圧迫していくことです

担当によっては、サボっている時間を残業時間に申請してきているかもしれません。その判断が付かない以上は残業を承認するほかないわけですが、これは大きな問題です。

上司としては、当然、部署内の予算のマネジメントも大きな仕事の一つです。何でもかんでも残業を承認してしまうと、部署として確保されている予算を圧迫しますから、どこかで止める必要があります。

 

その結果、残業をしても残業代が支給されない事態が発生します。そうです。上司が残業を承認しないのです。

もちろん、予算がない以上は残業代は支給できませんので、承認できません。

 

上司の言い分はこうです。

 

部下が勝手に残業をして勝手に報告して申請してきた残業については、命令・指示していない内容になる。本来は必要のない仕事であり、承認するわけにはいきません。

 

当たり前と言えば当たり前です。残業の本来の定義通りですから、正論です。

予算が第一ですから、この思考が蔓延している部署や上司が多く、サービス残業が常態化しています。

周りもサービス残業をしていますから、自分もその雰囲気に流されてサービス残業なんてよく聞く話です。

 

もちろん、なかには残業すればすべて承認してくれる上司もいますが、そこまで優しい上司ばかりではありません。また、上司も人事異動でころころ変わりますから、いつ、そのような上司が異動してくるか分かりません。

毎日の残業時間をメモしておきて、その記録をもとに人事課などに訴えることも可能でしょう。場合によっては裁判も手かもしれません。

しかし、残業の定義が命令であることから、それ相応の準備が必要となります。

残業を承認しない上司に対し、部下のとれる選択肢と問題点

担当は悩むことになります。

なぜなら、良かれと思って自主的にやった残業がサービスだと言われるからです。労働に対する報酬が当たり前の世界に、残業代が出ない事態に対応する必要があります。

ここで、部下が取れる選択肢は2つ

  1. 上司の命令がない以上は残業をせず、定時で帰る
  2. 上司の命令がない以上はサービス残業になるかもしれないが、残業する

1の問題点は、上司からの命令がないからといって、自分の判断で仕事を勝手に放置すれば、それはそれで問題だからです。

例えば、委託業者への支払いが遅れることは、場合によっては倒産の可能性もあります。生活保護費など支給が遅れれば、生活保護受給者にとって死活問題です。そのレベルの業務を放置すれば、上司も監督責任を問われ、部下も懲戒処分の対象となります。

2の問題点は、ワークライフバランスの悪化とモチベーションの低下です。

残業は必然的にプライベートの時間を削ることになります。場合によっては、家には寝るだけのために帰るなんてこともあります。しかし、その対価である残業代が貰えないとなれば仕事に対するモチベーションも下がる一方です。

職場内の空気感もあるでしょう。みんな残っているのに自分だけ帰るわけにはいかない雰囲気になって帰れないという話はよく聞きます。

私が教える残業代が出ないときの解決法「定時ダッシュ」

では、どうすればいいのか。

まず、残業代が出ないことはあきらめてください。無理です。残業を承認しない上司は一生しません。無駄です。

その前提で、私が考える対処法は、「1.定時ダッシュ」の1択です

まず、定時ダッシュをする以上は、1の問題点を無くす必要があります。要は、自分に責任が降りかからないようにすればいいんです。

仕事を勝手に放置していては問題ですから、後から懲戒処分を受けないよう、上司に対して報告していたという事実が必要になります。報告した日時を記録しておきましょう。絶対に何も言わずに帰ってはダメです。

私なら、残業を承認しない上司に対して、こう言います。

 

今、私は〇〇の業務をかかえており、勤務時間内には終わりません。上司から命令ないし承認が得られない以上、終わらない仕事については上司が処理すべきであり、私は定時で帰ります。

必ず、定時で帰宅することを言いきってくださいね

 

これを聞いて、

  • 怒られそうで怖くて言えない・・・
  • 人事評価に影響して昇進できないのでは・・・

と不安に思う方もいるでしょう。

逆に聞きます。では、

あなたは、なぜ、自分のプライベートの時間を削って、サービス残業をして、自分の時間を生きられないことを不安に思わないのでしょうか。

いいですか、そもそも、そんな上司についていって、仮にでも昇進できると思いますか。その上司が出世ルートから外れていれば、人事異動になんて何の役にも立ちませんよ。それも、仮にサービス残業をしたからといって、あなたが評価されるかは別の話ですよ

 

先ほど述べたように、上司はあなたの業務量を的確に把握できているわけではありません。上司に自分の能力、仕事量、進捗状況を報告することは部下の義務です。何の問題もありません。

もしかすれば、上司はその報告によって、今、置かれている状況を理解できるかもしれません。残業を承認してくれるかもしれません。

 

最後に、この私の意見を聞いて、「机上の空論であり、妄想である。言えるわけがない。」と思われた方が大半だと思います

事実、毎日、何時間も残業しているにもかかわらず残業が承認されない後輩の相談を受けた際、そう言われました。

「そんなこと言えたら世話ないですよ」って・・・それも結構な人数です。

 

そう言われて、私は何も返せませんでした。もちろん、性格的に気が弱く、言えない人がいるのも理解しています。でも、

  • 自分からサービス残業を望んで
  • 評価されるかもわからない上司の顔色を気にして
  • 現状を変えようと行動もする気がない
  • ただ、愚痴を言いたいだけ

そんな人、もうお手上げです。

1日4時間のサービス残業は、月3日、年36日にもなります。

年に36日もあれば、何かを始めることは容易です。何かを終わらせることも簡単。やりたいことができる時間は確保できるはずです。

毎日定時ダッシュがどれほど人生を豊かにしてくれるのか、そのことに気が付かず人生を無駄にするわけですから。

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