公務員の仕事は結局「NIMBY(ニンビー)問題の解決」に行き着く

NIMBY(ニンビー)とは?

そう聞いて、すぐに答えられる人はそう多くない。

しかし、公務員である以上、知っておかなければならないし、

これから公務員なることを目指している人は絶対に学んでおかないといけない。

なぜなら、ニンビー問題こそ、公務員の根本的な仕事内容だからだ。

NIMBY(ニンビー)とは?

NIMBYとは、Not In My Back Yard の頭文字をとって”ニンビー”という。

ニンビー?と思われるかもしれないが、言葉自体は知らなくても、あなたは知っているはずだ。

経験しているはずだ。

ニンビーとは、「理解はするが、自分は迷惑被るのは御免だ」という考え方だ。

そう、あたなもニンビーかもしれない。

NIMBY(ニンビー)問題の具体的事例

ある年の流行語にも選ばれた「日本死ね」。

これは、とある問題についてとある匿名の書き込みで発言されたものをとある国会議員が取りあげて話題になった。

そのとある問題を覚えているだろうか?

そう、待機児童の問題だ。

日本では、少子高齢化に歯止めがかからない。

これは日本に限ったことではなく、先進国の共通の問題ではあるが、数年、数十年改善できなかった少子高齢化問題は、近年、新たな問題を引き起こした。

都市の一極集中化だ。

一方、いわゆる田舎と呼ばれる地方では、子供が少なく地方都市を支える労働力が低下し続けている。

将来の担い手がいないのだ。

インターネットの普及以降、仕事の種類が変化し、対応できていない会社は、経営が困難になっている。

会社の採用がなくなり、地方では仕事がなくなっている。

そうなると、子供が成人した時には、生まれ育った町に仕事がないのだ。

生きていくために、仕事を求めて都市部へ移動するのも当然だ。

このことは、若者に限った話ではない。

人口流出が止まらない地方では、学校の統合、保育施設の閉鎖などが起こる。

当然、待機児童なんていない。

都市部の現状だが、東京都を含めた都市部の人口は増加している。

2020年には1,400万人を突破した。

これは東京都で出生率が上がったわけではない。

日本の人口は減少し続けているが、東京に集中して地方から人が移住しているため、東京都の人口が増え続けるのだ。

東京都を含め都市部には、他都市からどんどん人が移住し、生活を形成している。

少子化にもかかわらず、子供の数が増えることになる。

保育施設は現状のままなのに対し子供が増える。

当然、その施設には入れない子供がでくる。

子供の数にたいして保育施設が圧倒的に足りないのだ。

では、子供を育てるために地方へ・・・とはならない。

ただただ都会は便利だからだ。

もちろん地方には、仕事がないということもあるだろうが。

男女雇用機会均等法の施行以降、政府が推し進めている社会への女性の参画。

この参画の数を増やすため、企業には雇用義務を設けるほどだ。

女性管理職も数を増やす必要がある。

能力のある女性が役職に就けなかったことが解消されることは大いに賛成だが、

管理職を増やさないといけないからといって無理に役職に就けているケースもみられるのが現状だ。

経済論までいくとキリがないが、女性が社会進出し賃金が向上することによって、

相対的に男性の仕事や賃金は減少することになり、必然的に夫婦共働き世帯が増加する。家族としてのトータルの収入が変わらないとすれば当然だ。

必ずしも女性が子育てをしなければならないということはない。

男性でもいい。

ただ、どちらにせよ、共働きである以上、働くためには、子供を保育施設にあずける必要がでてしまうのだ。

ならば、保育施設を増やせばいいではないか?

先に述べたように、日本は少子高齢化に歯止めがかからない状況だ。

そのことは国民が皆理解している。

そのため、保育施設を作れという運動が起きる。

待機児童をもつ家族の主張としては当然だ。

では、そのお金は?場所は?となるわけだ。

仮に、お金の問題は、国が負担することで解決したとする。

残る問題は場所だ。

どこに建設するかだ。

都市部では限られた場所を利用するしかない。土地は有り余ってはいない。

 

では、、、あなたの家の目の前に建てます。

 

さて、どうだろうか?

明日から工事の音でうるさくなるだろう。

夜間も工事をするかもしれない。

建設後は、子供の声がうるさくなる。

運動をさせないわけにはいかないし、泣きわめくのを言葉で説明して理解できる年頃でもない。

もちろん、子供の送り迎えで近隣の交通量は増加し、路上駐車も増えるだろう。

今まで平穏だったはずが一変するのだ。

 

・・・こう思わないだろうか。

 

ほかのところで建てればいいじゃないか?なんでここなんだ?と。

 

自分が子供だったときのことは棚に上げて、今は関係ないと言わんばかりだが、その時代とは、思想も環境も違うことも事実だ。

実際に、待機児童を解決しようと保育施設を建てる計画をしていた地方公共団体(いわゆる役所)が、

地元住民の反対にあい計画を取りやめている。それも各都市において何例も報告されている。

公務員の仕事はとどのつまり、ニンビー問題の解決

ニンビーとは、「理解はするが、自分は迷惑被るのは御免だ」という考え方だ。

または、その考えを持った人を指す。

自己中心的だと批判されるかもしれないが、自分に置き換えてみてほしい。

ニンビーは、その状況に陥らなければ気が付けない感情であり、意識待機児童の問題以外にもこのようなことは往々にして起こっているはずだ。

例えば、通勤途中の電車内で急病の患者がでた場合、ほとんどの人がその人のことを不憫に思い憂えるだろう。

しかし、それが自分の乗っている電車で起こるとどうだろう。

電車が遅延したため仕事に遅れる、乗り継ぎの電車やバスに間に合わなくなる、人が溢れ混雑する、

いつもの自分のローテーションやペースを崩されるという状況になったとき、

あなたは怒るという感情がひとつも芽生えないと言い切れるだろうか。

 

公務員の仕事は、ニンビー問題の解決にすべてそそぐ。

「彼方立てれば此方が立たぬ」

誰かのためになるなら、自分だけが我慢しよう、なんて人は少数派だ。

100人いたとして、賛成が99人、反対が1人でもいれば、

その反対の人を納得させなければならない。

そもそも、国民全員が納得することはない。

ニンビー問題が解決しないかぎり、公務員は永遠に国民のサンドバッグなのだ。

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