アンチ公務員は身近な友達や家族にも存在する。

私が公務員になって一番悲しかった出来事、それは友達が友達ではなくなったことです。

公務員のイメージは、未だに「年収が高い・ストレスがない誰でもできる楽な仕事・９時５時」が定着しています。中には”そんなはずはない！公務員は忙しいうえに年収も低い”と反対してくれる人もいるかもしれませんが、大多数は「公務員＝無能」なんです。

今から公務員を目指す人は、「あなた」から「公務員のあなた」に変わるデメリットを知っておいてください。アンチ公務員は身近な存在（友達、家族、親族）です。

公務員と民間企業のサラリーマンは一生交わることはない

民間企業のサラリーマンは口をそろえて言います。

公務員は、

1. 倒産しない
2. クビにならない
3. ノルマがない
4. 残業がない

確かに民間企業と比べればその通りかもしれません。しかし、あえて反論をしておくと

1. 夕張市のように財政破綻する
2. 懲戒免職という懲戒処分（いわゆる永久にクビ）がある
3. 毎日がノルマ
4. ないのは残業代

言い出せば正直きりがありません。ストレスフリーでもないし毎日が暇ではありません。

しかし、このことをいくら伝えようと、絶対に理解をしてくれません。

理解してくれるのは公務員の世界に身を置いたことのある人だけです。

少しずつ友達が友達ではなくなっていく

今も付き合いのある友人の中には公務員は一人もいません。（といっても人見知りで交友関係もあまりないので片手でおさまる人数です）

私以外はすべて民間企業に勤めるサラリーマンです。

その中には東証一部上場企業や外資系企業に勤める友人もいます。どう考えても公務員よりも年収や福利厚生もいいはずです。しかし彼らの中では、公務員は「らくして税金で飯を食っている無能」なのです。

私が仕事の愚痴を言っても

公務員だろ？そんなの余裕でしょ！俺たち民間はさ～・・・

というスタンスで接してきます。（実際に言われましたっっ）

公務員になる前は一緒に不満を言ったり笑いあったりしていた中だったはずなのに・・・

なんだか、友達と少しずつ距離を感じるようになります。

今は私からご飯も誘うこともなくなり、一緒に飲みにもいきません。（もちろん向こうからもきません）

みなさんにも、必ず友達が友達ではなくなっていく瞬間がきます。

ただただ悲しいんじゃないんです。少しむなしいんです。言葉では表現できない感じです。

公務員と家族は一生交わることはない

それは家族を含めて身近な存在も同じで、公務員は「らく」な職業として認知されています。

公務員はカレンダー通りで働くものだと思っています。休日出勤なんてあると思っていません。

冠婚葬祭だけでなく、GW、お盆、正月などの行事も予定が合わないと思っていません。なので、参加できることは当然なのです。

先ほどの友人と同様に、家族でも公務員の仕事のしんどさを理解してくれる人はいません。

もっといえば、家族ほど理解してくれないのかもしれません。

家族や兄弟の仕事の愚痴に対して「こうこうしたらいいんじゃないの？」いった日には総叩きです。

公務員が何を偉そうにしてるんだ？

ってな具合です。

そんなことはない！私は家族とは仲が良く、なんでも話せる中なんです！

立派です。しかし、少しずつ溝は広がるんです。きっと、私の言っていることがわかる年がきますから。

友達も家族も公務員に対する評価とイメージは同じようなものです。

あなたは「公務員のあなた」から抜け出せない

公務員として働くうえで、「公務員であるあなた」ということに人は価値を見出します。

もう、「あなた」いち個人には興味がありません。公務員になればあなたの価値はゼロです。

あなたが

• 英語がペラペラ
• プログラミングができる
• 国家資格を保持している

どれほど優秀でも、あなたは公務員であって、公務員の世界から外にでることありません。

でも、公務員じゃん！？

で片付けられて終わりです。

腹が立つでしょ？

でも、これが現実です。

あなたは、公務員である以上、公務員としての評価しか受けません。それが世間の一般的な思考です。

なら、公務員の世界から飛び出せばいい？

そうすれば退職しかありません。兼業は副業で禁止されていますから。

まとめ

これから公務員を目指す人は信じたくないかもしれませんが、これが現実です。

弁護士や医者って言われたら少し見る目が変わりませんか？

ホームレスやニートと言われても同じ気持ちで接することができますか？

公務員はその最たる職業であることをくれぐれも忘れないでください。

公務員アンチはずっと公務員アンチです。世間だけはありません。友人、家族、親族にも存在しますから。