公務員は9時5時だから、プライベートな時間を自由に使える!
と、思っている人も多いと思いますが、実はそうではありません。
当然、残業があります。
定時ダッシュできる(特に若手)職員はほとんどいません。
>>>「公務員は残業代の出ないブラック企業?予算上限を超えるとサービスです」
配属される部署によっては休日出勤は当たり前ですし、
そもそも土日が定休じゃないかもしれません。
毎日、残業、残業、残業・・・にもかかわらず、仕事終わりの飲み会は非常に多いです。
それも、割り勘。
正直、断りたい・・・と思いながら、どうしても断れない人は多いはずです。
(私もそうでした)
断れば、職場の人間関係にヒビが入りそうですし、人事評価が下がる可能性があるからです。
実際、その通りで評価は変わります。
出世だけを考えるなら、飲み会に参加することは必須です。
だからといって、私は無理に飲み会に参加する必要はないと考えています。
なぜなら、飲み会(いわゆる飲みにケーション)なんて何の役にも立たないことが、
奇しくも新型コロナの自粛のおかげで判明したからです。
飲み会なんてなくとも仕事はまわります。
新型コロナの影響で公務員の飲み会も完全に自粛ムードになっている今がチャンス!
飲み会に参加したくなくても、なかなか言い出せなかった断る思いも、今なら新型コロナのせいにできます。
公務員は飲み会が多い
公務員の世界は、あなたにはどう映っていますか?
一見するとプライベート優先で、飲み会も忘年会ぐらいしかないと思っている方も多いのではないでしょうか。
公務員の主な飲み会の年間スケジュールは、
- 新年会
- 忘年会
- 歓送迎会
- 送別会
- 納涼会
の年5回あります。
このようにもともと決まっている飲み会もありますが、それだけではありません。
- プロジェクト
- 研修
- 会議
- 行事
など、ある区切りごとに飲み会が開催されます。
反省会、慰労会、お疲れ会と称した飲み会、
最悪なのがプライベートを犠牲にした飲み会です。
休みの日にスポーツ大会や組合の行事に参加して飲み会にも参加となれば、それだけで1日がつぶれますからね。
これが内部だけであればいいのですが、役所を含めた外部のものもあります。
そうなってくると、
「これ、何のための飲み会?」
なんてことはしょっちゅうです。
自分発信で、飲み会にいこう!と思ったら、毎日、飲み会にいけるぐらい頻度は多いです。
市役所勤務である私が多いと感じるわけですから、都道府県や国家公務員の方はもっと多いはず・・・
また、勤続年数が長くなればなるほど、役職が上がればあがるほど飲み会に誘われます。
顔が広くなればなるほど、飲み会に誘われる入り口が増えるわけです。
公務員の飲み会は、基本「割り勘」
公務員の世界は、上司が全額出すということありません。
上司は多めに出す程度です。(本当に仲の良い上司とサシで飲みにいけば、仲の良さから払うことはないですけどね)
なので、若手の頃は、一人3,000円のところが2,000円になったりはします。
しかし、これはまだマシなほうらしく、
私の同期は新規採用職員として配属された歓迎会ですら割り勘だったそう。
部署にもよります。
上司の人柄にもよります。
しかし、公務員の世界では、基本、割り勘だと思ってください。
ちなみにですが、私は新規採用職員としての1年間、ほとんどお金を出したことはありません。
すべて出してもらっていました。
それはそれで気を遣うわけで、、、心の底から嬉しいものではありません。
(飲み会翌日の朝はお金を出してもらった上司にお礼行脚ですしね・・・)
公務員は飲み会を断ったら人事評価が下がる理由
これまで、
- 公務員の飲み会の頻度は多い
- 公務員の飲み会は基本的に割り勘
という事実をお伝えしました。
と、なれば「行きたくない」と思いますよね。
実際、私が勤める市役所でも最近はほとんど飲み会に参加しない若手が増えてきていますし、
この傾向は年々強くなっている気がします。
しかし、この状況はピンチでもありチャンスでもあります。
もし、あなたが同期や先輩よりもはやく出世したいと思っているなら、考え直してください。
飲みにいくと管理職から「飲みに誘ってついてくるのは君らの年代までで、それより下はさっぱり。だから、もう誰が誰か分からん(笑)」と言われます。
それも、多くの管理職がかなりの頻度で口をそろえて。
他の人は参加すらしてないんですから、
飲み会にいくだけで顔を覚えてもらうことは大きなメリットです。
「飲み会は仕事じゃない!断ったら昇進が遅れるなんて、それは違法じゃないか!!」と声を上げるのは勝手です。
どうぞ訴えてみてください。
証拠がないので勝てませんから。
人事評価は、実際のところ、何がどう評価されているのかは分かりません。
完全なブラックボックスです。
評価が上がったこと、下がったことの証明は相当難しいことになります。
公務員の仕事は、明確な数字(民間企業であれば売上目標を達成したり、社内で成績1位など)をもとに評価できません。
公務員は数字に表れないことをするのが仕事なんです。
数字を優先すれば、法律に違反するようなことも平気で行われてしまいますからね。
そのため、あなたの成績は、人事評価する管理職の印象で決まるといっても過言でありません。
なぜ、公務員は飲み会を断ると昇進できないと言い切れるのか理由を教えます。
あなた以外の人は全員、飲み会を断っているでしょうか。
断っていないですよね?
お酒を飲むことが好きな人以外は、みんな、プライベートの時間を削って嫌な時間に付き合っています。
仮に、同じ能力、同じ成績な人がいたとします。
相対評価の場合、どちらかにA、もう一方はBの評価をつけなくてはいけない状況になります。
(絶対評価であればまだしも、ボーナスアップなど給料にかかわることは相対評価です。)
違うのは、飲み会に参加しているかどうか。
果たして、あなたが評価者なら、どちらをAにしますか?
ここで重要なことは、評価をする人はあなたの上司であることです。
公務員である以上、基本的に、上司は年上です。
ベンチャー企業のように、30歳が部署のトップなんてことは有り得ません。
(国家公務員1種、要はキャリアと呼ばれる人なら有り得ますが、日本中で数十名です)
今の管理職の多くは「飲み会にいくことも仕事の一部」であるという価値観でこれまで仕事をしてきています。
(信じられないかもしれませんが、ひと昔前は仕事中にお酒を飲めた時代です。お酒が強いだけで仕事をとれた時代です。)
では、その上司がどちらを評価するでしょうか。
それは、飲み会に頑張ってきている人です。
あいつは飲み会にもこず、自分のプライベートを優先している!
素晴らしい働き方だ、これぞ働き方改革だ!
よし、あいつの評価をトップにしよう!
・・・とは絶対になりません。
断言します。
絶対にです。
要は、何が言いたいかというと、
「飲み会にいかないことで評価されなくても怒るなよ。
だって、あなたがプライベートを優先して楽しんでいるあいだも、
プライベートの時間を削って嫌な上司に嫌いな酒を飲みながら説教されている人がいる。」
ということです。
もちろん、「飲み会にいく、いかないで人事評価が変わること」は本来あってはならないことです。
なので、評価の理由として表には一切でてきません。
しかし、評価するのは人なんです。
機械じゃない。
それも、あんたよりずっと年上の価値観も全然違う時代に生きた人が評価するんです。
人はほとんど無意識行動しています。
呼吸だってそうです。(呼吸を意識すると、しんどくなってきます・・・)
意識していることなんてほとんどありません。
これは脳科学的にも証明されている事実です。
つまり、
飲み会にはまったく来ない ⇔ 飲み会には常に参加
を比べたときに、
無意識下に参加している人のほうが印象付られていしまいます。
それは仕方のないことです。
だから、無意識のうちに、上司は「飲み会に参加している→よく見る→距離が近く親近感がわく→仕事ができる」というプロセスで評価するんです。
厄介なことに、上司は「飲み会にきているから」という理由で評価したとはこころの底から思ってもいません。
無意識だからです。
なんで、あんなやつが俺より昇進が早いんだ?と思うような人がいたら、注意深く観察してみてください。
その人と一緒の飲み会に参加してみてください。
アルコールハラスメントは減っている
現代では、アルハラ(アルコールハラスメント)をすることは禁止されています。
私が入庁したときよりも、はるかにアルハラは減ったと感じます。
今の新規採用職員に対して忘年会や新年会の出し物なんてさせませんからね。
ソフトドリンクを頼んだからといって、酒を飲めと強要する人はほとんどいなくなりました。
そういった意味では、今の飲み会に参加することは昔ほどハードルが高いものではありません。
現在、新型コロナの影響で飲み会も自粛・禁止ムード
公務員だからこそ、新型コロナには注意しなくてはいけません。
公務員の飲み会で新型コロナの集団感染なんて報道された日には、役所の電話が鳴り止まないことは想像するに容易いことと思います。
そのため、もしもの責任を負いたくない管理職は飲み会を開きたがりません。
なので、自粛期間が明けてからも自粛ムードは強く、課内での飲み会は禁止されている状況にあります。
ましてや、都道府県や国との飲み会なんて企画すらされない状況です。
飲み会に絶対にいかない!とすることは、とても勇気のいる行動です。
しかし、奇しくも新型コロナは「飲み会への不参加の理由」として確固たる地位を築きました。
これを機に、「飲み会には誘ってもこない人」という印象を与えることができれば、無理に誘われることもなくなるはず。
もし、飲み会に参加したくないと思っている公務員は、今がチャンスです。