地方公務員として働くために田舎から都市部へ引っ越してきて自家用車は手放しました。
車がいらない生活にも慣れてきた今、私はマイカーがほしい。
その理由は、田舎に住む両親に好きな時に会いにいきたいからです。
都市部に住んでいるなら贅沢(ぜいたく)だ!と言われればその通りかもしれません。
維持費が高いことは過去に車を所有していたのでわかってします。
タクシーやレンタカーを使えばいいという意見もごもっともですが、実家が田舎も田舎ですとそう単純な話ではありません。
田舎では、車がないと、どこへもいけないほど車は必需品です。
裏を返せば、車がないと、実家に帰ることすら困難な現実があります。
自家用車の年間維持費は想像以上にかかる
自家用車は想像以上に金食い虫です。
車体代だけ負担して終わりではありません。
全く車を乗らなくても自動車税はかかりますし、保険(任意保険、自賠責保険)への加入も継続して必要です。
この経費に月々の駐車場代(私の住んでる周辺だと月10,000~15,000円)がかかることになります。
ガソリン代は当然ですが、高速道路を使うなら通行料金がかかります。
タイヤ、ワイパー、ウォッシャー液、オイルも交換も必要なときがきます。
車を購入してから10年を超えるまでは2年毎に車検がありますから、車検代もかかります。
まとめると、
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 任意保険
- 車検費
- メンテナンス費
- 駐車場代
- 燃料費
これらをざっと一般車で計算すれば、年間で約40万円、月に3~4万円ほどかかります。
高級車や外車になってくるとその額も跳ね上がります。
もちろん、
- どんな車を買うか
- どの補償レベルの保険に加入するか
- 月にどれだけ走るのか
- どれだけメンテナンスに気を遣うか
などなど、その人によって維持費は全然違いますが、最低ラインが年間40万円です。
贅沢品だと分かっていも自家用車がほしい理由は実家へ帰るため
車がないと生活できないところに住んでいる人にとって、車は必需品です。
決して、贅沢品などではありません。
ただ、私が住んでいるところは、車がなくても十分に生活ができる環境にあります。
少し歩けば、
- コンビニ
- スーパー
- スターバックスコーヒー
- マクドナルド
- 家電量販店
- ニトリ
などがあります。少し遠い店もありますが歩けない距離ではありません。
電車とバスがそれなりにあるので、基本的にはどこへだっていけます。
都会といわれれば都会だけど、都心部と比べれれば田舎のような街です。
タクシーもたまに駅のロータリーに停まっているので、客観的に見れば私にとっての車は完全な贅沢品に映るかもしれません。
月の手取りは20万円もなく、家賃+車で月4万円となると、正直、かなり痛い。
それでも、私が車をほしい理由は、自分の好きなタイミングで実家(田舎)へ帰りたいからです。
今、住んでいるところから実家へ帰ろうと思うとかなり時間がかかりますが電車とバスを乗り継いでいけば帰れないことはありません。
実家に帰るのも、ゴールデンウイーク、お盆、お正月ぐらいなもので、帰るのがめんどくさくなって帰らないときもありました。
しかし、今になって少し後悔しています。
親も歳をとります。
人生であと何日、親と過ごせるのかを考えたときに、定期的に顔を見に行きたいなと
親を連れてどこかへ出掛けるのもいいんじゃないかと
田舎出身だということもあって、車があれば圧倒的に便利だよな、と感じることが多くなってきました。
若い頃は、都会の何でも揃ってる場所で遊びたかったんですけど、歳をとると今までやってこれなかったことをやりたくなります。
でも、冷静になって考えてみれば、経済的に損なのは明らかです。
週末に1回でかけるとしても月に4回程度ですから、維持費を考えれば、1回で1万円のお金を使うことになります。
レンタカーを1日レンタルしてもお釣りがくるような気もしてきます。
ただ、私の住んでいる周辺にはレンタカー屋さんがありません。
電車に乗って少し歩けばレンタカー屋さんはあるので借りようと思えば借りられますが、お盆休みやお正月休みは営業していないので、大事なイベントでは借りようにも借りられません。
”自分が好きなタイミングで好きなところに出掛けられる”
それだけで、車をもつ意味はあるんじゃないかと思うんです。
人生において車はいらない!贅沢品だと断言している人もいます。
そういう人は、おそらく私とはやりたいことや行きたい場所の感覚が違うんでしょう。
車がない生活に慣れてくると、あまり不便さを感じないわけですが、ふとした瞬間に、”あ、今、車があればな~”と思うようになりました。
そこで我慢するほうが、人生の機会損失になっているような気がして仕方がないのです。