私が地方公務員として働いて10年になりますが、
その中で一番大きな失敗は「自分のキャラ設定を軽んじた」ことです。
新規採用された1年目から自分のキャラを設定しておけば、もっとプライベートに時間をさけて、
公務員での生活が楽しくなった可能性があるからです。
もし、今も自分に嘘をついて無理をして上司や同僚と付き合っている現役の公務員の方がいるなら、いますぐに自分のキャラ設定を変更しましょう。
とくに新規採用職員は、最初が肝心です。
後から設定を変えることはきっかけがないと、なかなか難しいものです。
公務員の働き方においてキャラ設定は超重要
自分に嘘をついて仕事をすることはつらいですが、プライベートになればもっとつらいものです。
- お酒を飲めないのに頑張って付き合っている人はいませんか?
- 運動が苦手なのに頑張って付き合ってせっかくの休日をつぶしていませんか?
- 自分の用事があるのに部署の空気を読んで残業していたりしませんか?
なかには、
- 自分はお酒が好きでも、仕事仲間と飲みにいくのは気を遣うので嫌い
- フットサルでワイワイ運動するのは好きでも、仕事仲間とやると気を遣ってしまって十分に楽しめないばかりか逆にストレス
といった人もいると思います。
このような積み重ねが見えないストレスとなって、あなたを苦しめています。
実は、これらはすべて自分のキャラを設定さえしておけば、避けられたことなんです。
もし、あなたが今の働き方に悩んでいるなら、いますぐにキャラ設定を変更しましょう。
一度でも認識されたキャラ設定の変更は難しい
あなたが自分自身に嘘をついて演じているキャラ設定は、あなた以外の人から見れば違和感がないものです。
周りはあなたが実は付き合いが嫌いなんじゃ・・・なんて心配はしてくれません(そもそも、そんな関心はありません)。
- 飲み会に誘えばいつでも参加するキャラ
- スポーツ大会には参加するキャラ
- プライベートを犠牲にして残業してでも仕事を終わらせるキャラ
このような認識をされてしまうと、一生誘われます。
人事異動があっても、人数が足りないなどの理由で誘いの連絡があります。
周りから、「あいつは〇〇だ」というキャラを設定されてしまうと、ずっと引っ張られることになります。
公務員の世界は広いようで、非常に狭いですから、一気に周りに広がります。
本当はこんなことしたくない!
と思っても、キャラ設定を変更することは非常に難しく、何かしらのきっかけが必要かもしれません。
なぜなら、急なキャラ変更は付き合いが悪くなったと思われてしまうからです。
正直なところ、出世には人付き合いは必須条件です。
人事権を握っている人と仲が良いか悪いかでは、人事異動で配属される部署から昇進からすべてが変わります。
問題は、今まで参加していた人が理由なく不参加になる場合です。
不参加⇒参加のパターンはOKなのですが、参加⇒不参加はNGな理由は、
これまでのあなたの頑張りや努力が無駄になる可能性を秘めているからです。
周りに「あいつは今まで無理をして付き合ってたんだな、本心では嫌だったわけだ」と悟られることは損にしかなりません。
これまで積み上げてきた評価が地の底に落ちるからです。
だからこそ、キャラの変更は難易度が高く、ズルズルと望まない付き合いをする羽目になるわけです。
自分の望むキャラを演じれば、ライフワークバランスが希望通りになる
ただ、逆に言えば、自分が望むキャラ設定をすれば、それがあなたになります。
本心とは違っても、キャラを演じ切ることが大切です。
公務員として働いている時間は、自分で設定したキャラを演じましょう。
そうすることで、希望通りのライフワークバランスを手に入れることができます。
例えば、
- 必ず定時で帰るキャラ
- プライベートは絶対に付き合わないキャラ
- 飲み会は絶対に参加しないキャラ
- 残業は上司からの命令がなければ1秒たりともしないキャラ
などのキャラ設定をするだけでいいわけです。
最初からこのような設定をしておけば、周りは何も言いません。
周りは「そういった人だ」という認識をするだけです。
具体的なキャラ設定の変更方法
キャラ設定、何かのきっかけで変更することをおすすめします。
それはなんでもいいです。
例えば、
- 健康診断で再検査になったから断酒する
- 結婚してお小遣い制になったから、付き合うお金がないので参加できない
- 資格勉強のために、家に帰って時間が必要
などがあります。
もちろん、お小遣い制になっていなくとも、なったと公表することがポイントですからね。
あくまで、自分のせいでキャラ設定を変更したわけではないとアピールすることがベストです。
そうすることで、今まで苦労して積み上げてきた付き合いの評価を下げないで済みます。
正直なところ、一番強いのは「結婚」と「子育て」です。
配偶者と子供を理由にされると、誰も「仕方がないな」で済ませようとする傾向にあります。
あまりふみこみすぎるのは野暮ですし、場合によってはパワハラですからね。
- 嫁・旦那がうるさいので、飲み会には絶対にいけない
- 子供を迎えにいかないといけないので、残業はしない
- 休日は家族と出かける約束があるので、プライベートの付き合いは難しい
など、誰しもに仕方がないなと思わせられれば最強ですよ。
もちろん、嫁・旦那は優しくても、子供を迎えにいく必要などなくても、
そういう体を演じることで、自分のプライベートを確保することができます。
常に参加する人とたまに参加する人のパラドックス
飲み会で起こりがちなパラドックスがあります。
飲み会に常に参加している人は、参加していることが当たり前になっています。
周りからすれば、たまに不参加な日があっても「あいつは今日は来れないらしいよ」ぐらいで流されて終わりです。
一方、普段は全く参加しないのに、たまに参加する人は「参加してくれてありがとう」と持ち上げられます。
それなら、いっそのこと、参加しないほうがお得なのでは思うほどです。
しかし、参加しないはしないで、あいつは付き合いが悪いと評価されます。
この矛盾は、飲み会以外でも往々にして起こりうるので、あまり気にしないことが賢明です。