現役の地方公務員が年次有給休暇をとるなら何曜日がベストかを本気で考察してみた

地方公務員として10年以上勤務している経験から、仕事とプライベートの両面から有給休暇を取得するベストな曜日につい本気で考えてみた結果、あくまで超個人的な順位ですが、「金>木>火>水>月」という結論になりました。
個人的には仕事のことをあまり考えず休日を過ごすことが心身のリラックスには重要だと考えているので、仕事をするリズムをできるだけ長く維持したほうが精神的にらくです。この優先順となった理由を地方公務員の事情をもとに解説します。
公務員が有給休暇を取得するベストな曜日
公務員の年次有給休暇は年間20日付与され、
- 1日休
- 半日休(午前・午後)
- 時間休(1時間単位)
3パターン自由に使うことができます。そのため、半休や時間休を駆使することでコスパよく休むことが可能です。ただ、半休や時間休の場合は仕事を完全に忘れてリフレッシュすることは難しいことや議論が拡散するため、本記事では1日休を前提に解説します。
また、地方公務員でも、公安系(消防士、警察官、自衛官)やインフラ系(バスの運転手、鉄道の運転士、港湾管理)など、勤務が不規則な場合がありますので、本記事ではカレンダー通りの勤務を前提とします。
月曜日に年次有給休暇を取得するメリットとデメリット
メリットは、
- 土日月の3連休となり、心身がリフレッシュできる
- 火水木金の4日を勤務すれば土日が迎えられるためモチベーションが保ちやすい
- 日曜日夕方からの憂鬱な気分が軽減される
- 業務上のデメリットが大きく意外と周りは敬遠して取得しないため年次有給休暇は取得しやすい
デメリットは、
- 役所は月曜日に朝礼など事務連絡を行うことが多く、月曜日を休むと一人だけ情報が得られず火曜日以降に取り戻すのに苦労する
- 土日にトラブルがあった場合の初動対応が遅れたり、委託業者から土日に報告を受けているケースがあり対応が遅れる。そのため同僚や上司のフォローに頼らざるを得なくなり周りからは印象が良くない
- 日曜日ほどではないが、結局は3連休明けの出勤となるため月曜日の夕方も憂鬱。
月曜日は一番人気という意見も多いですが、正直なところ私の周りではあまり人気ではありません。心身の回復の考えれば3連休はベストですが、月曜日に出遅れると自分だけ取り残された気分になり、周りの速度に追いつくことが大変なため個人的に月曜日はおすすめできません。
とくに出世や人事評価を気にする人は注意が必要です。トラブルのときに居ない職員ほど信頼されないものはありませんし、週の始めにいつも休んでいる職員は管理職から見てあまりよくない印象ですから結果的に評価が下がりやすいです。
火曜日に年次有給休暇を取得するメリットとデメリット
メリットは、
- 日曜日の夕方からの憂鬱な気分がかなり軽減される
- 月曜日の1日を頑張れば休みのため月曜日のモチベーションを維持しやすく仕事もはかどる
- 水木金の3日を頑張れば土日のため、働くモチベーションが維持しやすい
- 年次有給休暇を取得しやすい
デメリットは、
- 月曜日に頑張って仕事をしても、水木金の3日が残っているため、日曜日の夕方と同じ気持ちを火曜日の夕方に味わうことになる
世間的にはあまり人気のない火曜日ですが、個人的には火曜日の有給休暇はアリです。月曜日を働くことで情報から遅れることなくトラブルにも対応しながら1週間の予定を立て、金曜日にむけてやらなければならない仕事も残り3日あるので調整がしやすいからです。ただ、残り3日あるので、水曜日以降が意外とつらいです。
水曜日に年次有給休暇を取得するメリットとデメリット
メリットは、
- 週の中間であり、2日仕事、1日休み、2日仕事、2日休みというローテーションは仕事とプライベートの攻守が最強
デメリットは、
- せっかく月火と働くリズムをつくったのにモチベーションがリセットされてしまう
- 人気な曜日のため同僚との休み予定がかぶる可能性が高く、同僚との調整が必要な場合がある
個人的には、コスパがいいように見えて実はあまりよくないのが水曜日です。なぜなら、(半強制的だったとしても)仕事をするんだという脳と身体のリズムがリセットされてしまうからです。水曜日は勢いで仕事ができますし、職場に行くための意思力もそこまで必要ありません。
月火でリズムを作っているところで休みをとると仕事脳のピークをなかなか作れずに木曜日にリセットされるため意外と精神的にらくとは言えません。
木曜日に年次有給休暇を取得するメリットとデメリット
メリットは、
- 月火水の3日を頑張れば、残すは金曜日の1日だけなので、週明け月曜日からモチベーションを保ちやすい
- 1週間のスケジュールを立てやすい
デメリットは、
- 金曜日の1日だけ出勤というのは楽なように見えて意外とつらい
個人的には木曜日もアリです。勤務リズム的には仕事に行くリズムができているタイミングで休むのでリセットされてしまいますが、金曜日の1日だけ頑張れば土日ですのでそこまで気合はいりません。
金曜日に年次有給休暇を取得するメリットとデメリット
メリットは、
- 金土日の3連休となり、心身がリフレッシュできる
- 月火水木の4日を勤務すれば3連休なためモチベーションが保ちやすい
デメリットは、
- 日曜日の夕方にくる憂鬱な気分がハンパじゃない
- 月曜日に仕事する量がかなり増え週の始めからせわしない1日になる
- 連続してとると同僚からは厳しい目で見られる
金曜日は人気が高く、みんな休みたい日です。全員が休んでしまうと業務に支障をきたす場合もあるので、空気を読んで休暇を取り消す場合もあります。たまにの休みならいいですが、ずっと金曜日を休んで3連休にしていると周りの目は厳しくなることには注意が必要です。
週末までに仕事を片付けて土日を迎えたい人は多いので、金曜日に仕事を依頼してこられることが多々あります。その処理を月曜日にする必要がありますが、金曜日を休んでしまっているため、スタートダッシュとともに残務処理をする必要があり、月曜日からの負担が重くのしかかります。
金曜日はデメリットもかすむほどベストな曜日です。一方で来週の月曜日から仕事に行くモチベーションを考えると一番つらいのが金曜日です。
まとめ
月曜日から金曜日までのメリットとデメリットを解説しました。仕事とプライベートのバランスを加味すると、
- 年次休暇の取得のしやすさ 火=木>月>水>金
- 心身の回復度 金>月>水>火=木
- 仕事の進捗 火=木=水>金>月
となります。
仕事がうまくいかなければプライベートに影響を与えます。仕事をすべて終わらせて休む土日と、全く終わっていないけど休む金土日では、休む日数は1日多くとも休日を過ごす気持ちの面では全然違います。
以上から、あくまで超個人的な順位ですが、「金>木>火>水>月」という結果になります。
私は仕事の平穏がプライベートの平穏につながると考えていますので、私にとっては次に出勤するときに平穏でいたい(休み明けに仕事が溜まっていない)ことが最重要です。
うまいタイミングで休むのも仕事のうちです。決して3連休が正解というわけではありません。みんなが休んでいるときこそ働いて、みんなが働いているときに休む、そういったあまのじゃく的発想は個人的には好きです。