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【公務員の若手退職】部下が年度途中で辞めるのは迷惑?

jitchan

地方公務員で退職する人の話は多く聞くけど、退職された側の話ってあまり聞かないと思うので、思いの丈を書いてみようと思う。

私は15年以上地方公務員として勤務するなかで、同僚の退職、部下の退職、どちらも経験しています。退職を引き留める意図もないですし、退職する人を批判したい気持ちは一切ありません。そもそも退職されるお前が悪いんだ、組織が悪いんだという意見も甘んじて受け入れます。

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職員の年度途中の退職は迷惑というよりつらい

決して表には出しませんが、ぶっちゃけますと、結構つらいです。ただただ、つらいです。それが若手職員だった場合はとくに。迷惑という感情は全くありません。

上司としてはマネジメントが大変です。辞めると分かっている職員にいつまでどこまでの業務を負担させるのか、どのタイミングで他の部下に退職を伝え仕事を割り振るのか。辞めると分かっている職員であっても仕事を与えない教えないというのもパワハラに該当しますので同じ熱量が必要ですが、正直モチベーションを保って仕事をしてもらうのがめちゃくちゃ難しい。

教育コストが半端じゃない

教えてもらう側から教える側になったときに気が付きましたが、若手職員の教育コストって半端なくかかっています。教えるだけでなくミスのフォローや精神的なケアも考慮すると感覚としては2倍以上、教育係はそれだけで定時で帰ることは絶望的になります。

見返りを求めるなと言われればそれまでですが、自分の時間を割いて教えるのは周り周って組織に自分に返ってくる、将来的に自分を助けてくれるからという思いは誰しも少なからずあると思います。

自分の仕事を後回しにして残業してまで頑張った結果、教えていた職員が退職となると、燃え尽き症候群ではないですが、今まで自分がやってきた意味って何だったんだろうと、心にすっぽりと穴が空いたような感覚になります。だからといって、以降、教えないなんてこともできません。仕事を辞めていく人に教えるというモチベーションを保つことがいかに難しいか。

欠員のまま次年度の人事異動まで乗り切らなないといけない

公務員組織は職員定数が決まっているため年度途中の退職で職員が補充されることはありません。退職後の残り期間にもよりますが、よくて所属の予算負担でアルバイトさんを雇えるくらいです。結局、教育コストの問題に帰結し、多くは欠員のまま乗り切ることになります。

残されたメンバーで退職者の業務を振り分けることになるので結構な負担増ですが、職員の退職は業務停滞の理由にはできません。

退職の意向を伝える時期は何日前まで?

退職の意向を組織に伝える時期として、民法の規定では「2週間前」とされています。しかし、公務員は任命権者による「辞職の承認」が必要で、各自治体の「職員服務規程」や「条例」によるというのが正解なのですが、概ね「退職の30日前までに届け出ること」と定められているケースが多いです。承認といっても手続きの話であって否認されることはありません。

ただ、法令通り3月に入ってから突然辞めますといわれても次年度の人事異動には間に合いません。願わくば年内12月中、年明けの段階で伝えてもらえると非常に助かります。

退職者の引き留めはしないし退職理由を詳しく聞くこともない

SNS上では退職時に上司から首長から引き留めにあったという投稿を目にします。組織の規模にもよると思いますが、少なくとも私の勤める自治体ではそういった話は聞かないですし、自分に求められたこともありません。

もちろん、形式上は聞きますよ。退職理由がセクハラです、パワハラです、となった日には話が変わってきますからね。

ただ、正直、退職することを伝えるのって、すごく勇気がいることだと思うんですよ。退職する意向を伝えることは、事前相談ではなく事後報告だと思っているので、だからこそ、こちらも真摯に向き合わないといけないというか。だから私は退職理由を詳しく聞くこともないですし引き留めることもしません。これはエゴですが、本人には仕事が嫌だから辞めるというような後ろ向きな理由ではなく、やりたいことがあるというような前向きな退職してほしいと思っています。

退職する職員には特徴がある?同僚や上司にはバレているかも

自分のなかで退職を決めて親友にも家族にも誰にも話していなかったとしても、常日頃から一緒に働ている身からすると言動の節々に違和感を感じることがあります。

  • 飲み会には絶対に来ていたのに突然こなくなる
  • 内規や法令基準を教えても覚えようとする心意気が感じられない
  • 報告、連絡、相談の頻度が目に見えて減る
  • 将来のキャリアの話にまったく興味を示さない
  • 職場では元気な様子なのに休みがちになる

これらの特徴は、ちょっと最近調子悪いのか、プライベートで何かあったのか、この意識で続けられると業務指導レベルになるな、といった上司が心配する気づきの要素であって、退職するということが直接的にバレるわけでないですが、意外と変化は伝わっているものです。髪型や服装、態度に出る人も少なくありません。

公務員への再就職を考えるなら退職代行での退職や静かなる退職はデメリットでしかない

最近は国も地方も人材不足で、リターン採用(5年以内なら出戻り歓迎など)なるものまで登場しているご時世です。しかし、いくら出戻り歓迎とはいえ、現役時にダメダメだった職員を再度採用するほど危機的な状況でもありません。

つまり、出戻りの公務員試験を受ける場合、退職時の人事評価、退職時の印象がめちゃくちゃ重要になってきます。退職代行を使っての退職や静かなる退職は印象最悪です。公務員を辞めても再度公務員として働く可能性が少しでもあるなら、公務員としてできることを最後までやり抜いて退職したほうが絶対に有利です。

もちろん、二度と公務員になんてなるか!との思いで退職される人もいると思います。有給休暇消化などは権利ですし、退職日が直前になっても退職が否認されることはありません。ただ、人生どうなるか分かりません。あれほど嫌だった公務員も民間よりはマシと思う日がくるかもしれません。立つ鳥跡を濁さずではないですが、割り切るならそれ相応の覚悟が必要です。

なお、組織にあえて迷惑をかけるかたちで退職する「静かなる退職」が流行っていますが、公務員組織において静かなる退職は効果がないと思ってください。公務員は人事異動で定期的に職員が入れ替わり立ち代わりします。引継ぎもあってないようなものですので、組織全体に影響を与えるような退職をすること自体が不可能です。むしろ、毎年度、静かなる退職が行われているようなものです。とくに若手職員はフォローが利く業務しか割り振ってませんので安心してください。

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ABOUT ME
こむいん
こむいん
現役の地方公務員
とある地方自治体の行政職として10年以上働いています。FIREを目指して活動中。
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