なぜ公務員には仕事ができない無能・クズが多いのか?

公務員は無能、誰でもできる
そう揶揄(やゆ)されたバブル時代から早いもので30年ほど経った今でも、
未だに公務員は無能、クズだという人がいます。
確かに、間違ってはいません。
しかし、正解でもありません。
仕事ができない人をみて、サボっていると思うかどうかは人によりますよね。
その理由を現役の公務員が語ろうと思います。
公務員は無能・クズしかいないといわれる理由
役所で働いていて、無能、クズな人間はいます。
これは断言します。
- 仕事はできない、そもそもやろうともしない、何もしない
- 住民対応は上から目線でタメ口、苦情は上司が尻拭い
あげればキリがないでしょう。
ただ、無能、クズといっても、その職員自身に問題がある場合と組織に問題がある場合があります。
公務員の組織は縦割り行政で、常にたらい回し
そんな印象をもっている人も多いでしょう。
役所は何でも屋ですから、どこに電話してもすべて知っている・・・わけはありません。
企業だって、営業に品質管理基準を聞いても明確に答えが返ってこないのと同じです。
役所はそうでないといけないと住民が思っていますから、違う部署を案内すると怒るわけです。
とはいえ、役所は無能な人たちの集まりではありません。
誰しも、役所に入るまでは優秀な人たちです。
公務員試験の倍率にもよりますが、試験を合格しているだけでも数倍、数十倍をくぐり抜けているわけですから。
しかし、役所という組織に染まれば染まるほど、優秀だった人も無能になっていきます。
要は、役所という組織が無能な人を製造しているわけです。
クビにならない
公務員にはクビという言葉はありませんが、クビはあります。
正式には、懲戒免職処分といいます。
この処分をくらうと、退職金もなくなり、公務員にはもうなれません。
しかし、この処分になる人というのは、犯罪行為レベルをした人になります。
飲酒運転や横領など、刑事罰であれば一発アウト、行政罰であれば重さによって一発アウトになります。
つまり、多くの公務員がクビになることは、まずありません。
もちろん、あまりに無能である場合はクビにできる制度もあります(分限免職処分)
しかし、大阪市や千葉市など、事例は少ないです。
普通に勤務していればクビにならない。
それが公務員の世界ですから、あまえる公務員がいることも確かです。
仕事ができない人ほど給与が高い
公務員の給料は、基本的に年功序列です。
勤務年数によって給与が変わりますから、
係長や課長へ昇進するまでは同じ給与となります。
公務員の世界では、無能で仕事ができない人ほど給与が高くなります。
なぜなら、公務員の基本給は年功序列でも、残業代は勤務時間に比例してもらえるからです。
例えば、Aさんが1時間でできる仕事をBさんが10時間かかったとします。
勤務時間が8時間だとすると、Aさんは残り7時間ありますから、余裕があるため多くの仕事を任されます。
一方、Bさんは2時間足りませんから、残業をすることになります。
この場合、Bさんのほうが2時間分の残業代をもらえますから、Aさんよりも給与が高くなるわけです。
新人教育も必要ですから、1年目がBさんで10年目がAさんということは当たり前に起こります。
しかし、まれに、Aさんが3年目でBさんが20年目という事態が起きます。
そうなると、いわゆる生活残業と揶揄されることになるわけです。
この場合のBさんが無能となるわけです。(もちろん、Bさんが標準でAさんが天才だというパターンもありますが)
公務員の仕事は成果主義ではありません。
そのため、仕事ができる人はもっと多くの仕事をもたされ、
仕事ができない人には一切の仕事をふらない
こうすることで、仕事ができる人は大変ですが、
できない人の残業代を節約でき、住民苦情も減るわけですから、上司からすれば最善手となるわけです。
できない人は、できない人がいてもまわる部署へ異動させます。
となると、当然、Bさんのモチベーションはどんどん下がっていきます。
すると、無能だといわれる公務員ができあがります。
Aさんからしてみればあまりに理不尽です。
同じように、Aさんもモチベーションがなくなり、クズになってしまうかもしれません。
しかし、それが公務員の世界では当たり前です。
役所は雇用の受け皿でもある
役所は、雇用の受け皿です。
優秀な人だけを受け入れるのが役所ではありません。
ときには、明らかに無能だとわかっている人も採用しなければなりません。
それが役所なわけです。
雇用を経済をまわす役割を担っている側面もあるのです。
よく役所の不祥事ニュースを調べてみてください。
〇〇市の職員が~で終わらしていませんか?
どの部局の職員なのか注目してみてください。
たぶん傾向が見えてくると思いますよ。。。
公務員は常に批判される仕事
そもそも、公務員は常に批判される仕事なわけです。
公務員は国民のサンドバッグですから。
公務員はいいことをしても評価されませんが、わるいことをすると批判される仕事です。
国民の評価は、常に減点法ですから。
つまり、公務員の世界では、どれほど有能で優秀な成果をおさめても、
住民からすれば加点されることはありません。
1年間要望を受け続けて1回ぐらいですよ、お礼の電話をいただけるのは・・・そんなものです。
役所が苦情を受けたら、どうなるでしょう。
その職員がどれだけ正しくても、謝らなくてはいけません。
役所の車が役所の玄関に停まっていたという苦情で、
車を停めるなという通達がでるんですよ?
考えられます?
そういった、どれほど理不尽な要求に対しても、
毅然として対応してこなかった役所自体に問題の一端はあります。
客観的にみて職員が正しくても、公務員である以上、謝るしかありません。
それを、外から見ている人は、無能と感じるわけです。
クズな公務員が目立つだけ
何も、仕事ができない人が多くいるのは公務員の世界だけではありません。
民間企業だって同じです。
全体の2割は働かない職員なわけです(働きアリの法則ともパレートの法則ともいわれます)
その2割を取り除いても、残った8割のうち2割は働かないわけです。
絶対評価で見ればそんなことはおこらないわけですが、
人は基本的に相対評価しかできません。
人は比較したがりですから。
つまり、どの組織も、働かない人は一定数いるのです。
私の古くから友人の中には、大企業に勤める友人もいます。
大手電子機器メーカー、大手自動車メーカー
友人たちは口をそろえて、何もしない同僚や上司のことをお酒の席で愚痴っています。
そんなものなのです。
誰もが羨まれる企業であれ、相対評価であれば無能は存在するわけです。
しかし、企業は利益を上げれば問題がなく、無能がいても利益が下がるだけで国民は何もいたみません。
一方、公務員は少し状況が違います。
公務員の給与の原資は税金です。
無能やクズがいれば、クビにして、少しでも税金を下げろという論がどうしても登場してしまいます。
役所は1人でも無能がいれば、組織全体が無能扱いされるわけです。
その1人が目立つわけで、実際、ほとんどの公務員は真面目に働いている人たちの集まりです。
役所で住民対応をしていると、想像を絶する人たちが多くいます。
その割合にくらべれば、無能な公務員なんて全然少ないですよ。