公務員がお金持ちになるためには、
- お金を稼いで収入を増やす
- 節約をして支出を減らす
の2つの方法があります。
要は、「副業」と「節約」ということです。
効率的にお金持ちになるためには、どちらを先にすればよいのでしょうか。
もちろん、どっちも全力でやれ!と言えばそれまでなんですが、やはり効率的なやり方を知りたいですよね?
節約は月1万円なら年で12万円、副業で月3万円稼げれば1年目は0円でも2年で節約よりも成果があがるし・・・
という悩みを抱えている人もいると思います。
節約をするにも副業で稼ぐにも、「時間」を確保しなければいけませんから、効率的に進めたいものです。
結論からいえば、
節約⇒副業
の順でやるべきです。
ただ、注意点としては、
- 節約は、すぐに100点満点を目指さない
- 副業は、稼げていない段階で時間をお金で買わない
ことです。
これらを徹底すれば、公務員でもお金持ちになることができます。
解説します。
公務員は「お金持ち」とはいえない
公務員の給与は人事院勧告により決定しますが、要は、
「民間企業の規模50人以上の会社の賃金を平均した給与」が貰えます。
あくまで”平均”なわけですから、公務員がお金持ちかと言われればそうではありません。
下図を見てください。
この図は野村総合研究所が推計したものになります。
この図から、日本人のほとんどの世帯がマス層にいることが分かると思います。
富裕層だとすれば、公務員はほとんど該当しないでしょう。
どこからがお金持ちかという定義は明確ではありませんが、サラリーマンのお金持ちとしての定義は、年収1,000万円ではないでしょうか。
しかし、20代や30代の公務員が年収1,000万円になることは、組織構造上、有り得ません。
もちろん、平均値と中央値、絶対評価と相対評価、それぞれどの視点で見るかで変わってくるかとは思いますが。
節約は限界がある収入とみなして考える
節約は誰でもできますが、節約には限界があります。
月収20万円の人が20万円を節約することはできませんよね。
とはいえ、誰でもできるといいながら、簡単な話ではありません。
なぜなら、知らないとできないですし、面倒くさい作業が必要だからです。
しかし、ランニングコストを節約すれば、毎月、副収入があるようなものですから絶対にやるべきです。
代表的な節約に
- 携帯を格安simフリーにする
- 不要な保険を解約する
- ふるさと納税などを活用して節税する
など、数多くありますが、
注意点は、決して100点を目指さないことです。
60点や80点までは少しの努力でクリアできますが、100点にしようと思えば途方もない努力が必要です。
仕事の成果の8割は、費やした時間全体のうちの2割の時間で生み出していることと同じです。
(これらを「パレートの法則」といいます。)
とにもかくにも、
いきなり100点を目指すと、やることが多すぎて途中で絶対に挫折してしまいますし、
やっても効果が少ないですから、一定でおさえておくことがポイントです。
副業は限界がないが誰もができない
節約とは違い、副業には限界がない青天井です。
しかし、誰でもできるわけではありません。
現実を直視すれば、
公務員が合法でできる株式投資や、グレーゾーンなネットビジネス(例えば、アフィリエイト)で稼いでいる人はほとんどいません。
もちろん、公務員が収入を増やす方法は副業だけではなく、出世することも一つの方法です。
ただ、出世は運要素も強く、出世すればするほど自分の時間はなくなり副業に費やせる時間もなくなりますから、おすすめしません。
いつ成果がでるかわからない副業を費やす時間よりも、すぐに効果として現れる節約をまずは実行してください。
ただ、どこかのタイミングで、節約⇒副業へ移行しなければ、公務員がお金持ちになることはできません。
副業へのフェーズは絶対に必要です。
>>>「【まとめ】現役公務員が副業で稼ぐ方法を徹底解説します」
時間確保の最大の落とし穴「時間単価」
少しでも安いガソリンスタンドを探してガソリンを消費する前に、
目の前にあるガソリンスタンドで給油したほうがお得なことは気が付いているでしょうか。
1円安いガソリンスタンドを往復する間にもガソリンは消費するわけです。
もう一つは、往復する時間。
あなたが公務員であれば、新規採用職員でも時給は1,200円ほどでしょう。
であれば、10分で200円なわけですから、ガソリンを入れに往復する時間が10分あればペイできません。
これは、スーパーを何件もまわって1円でも安いものを買って節約しても、
一番近い大衆店で買ったほうが安くすむことも同じことです。
これらの考え方を「時間単価」といいます。
時間単価の考え方がお金を稼ぐうえでは非常に重要になってくるわけですが、少し危険な面もあります。
例えば、時短家電の購入です。
日常の家事を助けてくる家電を買えば、その空いた時間を確保できます。
時短家電には、
- 食洗器
- 掃除ロボット
- 乾燥機能付きの洗濯機
などが挙げられます。
1日、掃除、皿洗い、洗濯に1時間使うなら、1月で30時間になります。
さきほどの時給で計算すれば月で約36,000円の節約になるわけですね。
ということは、これらをすべて36万円で買っても10か月後にはチャラ、11か月以降は36,000円を稼いだということにもなります。
ただ、これには問題点があります。
その家事、本当にやる必要がある?
時給計算することはいいのですが、まず、その家事はやる必要がありますか?ということです。
1日、床の掃除をしなくても、お皿を洗わなくても、洗濯をしなくても死にません。
1週間に1時間、ぱっとまとめてやれば、月に4時間ですから、チャラにするまで75か月(約6年)かかります。
機械モノですから、故障して買い替える時期にもなるでしょう。
そうなれば、費用対効果として、あまり高い買い物とは言えません。
衛生管理は個人差が一番でるところなので強制はしませんが、個人的には無駄だと思います。
家事は際限がありません。
やればやるほど、ここが気になる・・・とドツボにはまっている人はそれなりにいますから注意してください。
確保した時間で稼げるの?
また、その短縮した時間を削って、稼げるんですか?ということです。
公務員は副業禁止です。
コンビニやスーパーのアルバイトができるなら、1時間1,000円という時給は確保されています。
しかし、公務員はそれができません。
つまり、お金をかけて時間を作ったところで、すぐに金を稼ぐことはできません。
もちろん、副業をするためにはとにもかくにも時間が必要です。
その時間を確保するためにというのはアリです。
アリですが、公務員がやってもいい(もしくはグレーゾーンな)副業で稼げている人は、ほとんどいません。
1年は副業に費やしても収益は0なんて人もザラにいます。
要は、お金を稼ぐために多額の初期投資しては本末転倒なわけです。
まとめ
まずは、節約をしてください。
でも、決して100点は目指さないこと。
節約方法を調べている段階で挫折してしまいます。
ただ、節約だけでは、一生お金もちにはなりません。
限界があるからです。
月に1万円節約するということは、1万円稼いでいるということでもありますが、その収入が上がることはありません。
そのため、副業をおすすめします。
ただ、いきなり、時短家電を高いお金を払って買うことはおすすめしません。
時短家電を買っていい人は、
- すでに副業で成果がでている(もしくは、レールは敷いて後は走るだけ、時間さえあればの状態)
- 何かしたいことがある
人だけです。
お金持ちになるという点ではなく、幸福度の点からいえば、時短家電はおすすめです。
なぜなら、1日1時間、月30時間あれば、自分のやりたいことはたいていできてしまうからです。
何か調べよう、勉強しよう、本を読もう
年間であれば360時間ですから、それだけの時間があって1歩も進まないということはないでしょう。
個人的には時短家電はおすすめです。
ただ、時短家電を買って、何もやることがない、ぼーとしているだけなら、買わないでOKです。
ぼーっとしている時間で家事をすればいいだけですし、家事の時間を短縮することから考えたほうがいいです。
かの有名なマイクロソフトのビルゲイツは、落とした1万円をひろうより仕事をしたほうが稼げるといわれています。
これは、それだけ稼げるだけの人がやるからなりたつ話です。
稼げていない人が時間を確保することを優先するがあまり、
タクシーに乗ったり、すべて外食ですましたり、浪費を繰り返すことは本末転倒です。
お金を稼ぐための時間の確保と幸福度を上げるための時間の確保は別ものです。