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現役公務員だけど「挨拶回り」ほど無駄だと思うものはない

みなさん、挨拶回りをしておいてよかった~!と思った経験はありますか?

私はありません。

地方公務員として働いて10年以上になりますが、「挨拶回り」ほど無駄な行事はないと思っています。「挨拶回り」という「行事」は日本の習慣・文化のような風潮を新型コロナを契機に無くすべきだとも思います。

なぜなら、

  1. 挨拶回りをしたところで仕事が楽になるわけではない
  2. 挨拶回りは相当な時間を消費する
  3. 挨拶回りのためにスケジュールが固定され休暇が取得しにくい

からです。

挨拶回りといっても「先方へ行く」「先方が来る」とでは大きく事情が異なりますし、役所⇒民間企業、別の役所、同じ役所内の部署と多くのケースが考えられますが、本記事は行き先はどこにせよ主に「挨拶回りに行く」場合で解説します。

なぜ、挨拶回りが無駄な行事なのか

挨拶回りは校長先生の挨拶と同じで、やっているという事実はあれど誰の記憶にも残らない行事です。

挨拶回りをしているくらいなら自分の仕事を片付けたいと思う若手職員は多いはずです。少なくとも私の周りで挨拶回りに積極的な人はいません。

むしろ、「挨拶回りなんてやめればいいのに・・・」といった声が大多数で、その理由は主に次の3つです。

  1. 挨拶回りをしたところで仕事が楽になるわけではない
  2. 挨拶回りのアポ取だけで相当な時間を費やす
  3. 挨拶回りのためにスケジュールが固定され休暇が取得しにくい

解説します。

挨拶回りをしたところで仕事が楽になるわけではない

顔を知っている、一度会ったことがあるからといって仕事が楽になることはありません。顔と名前を一度の挨拶程度で覚えることは困難ですし、挨拶回りをしてもらったから公務員が法律に違反する仕事をしたなんてことがあれば大問題です。その職員は間違いなく懲戒処分の対象となります。

仕事で付き合う必要がでてくれば「打ち合わせ」という挨拶回りの代替行事が開催されますから、そのときにコミュニケーションを図れば問題はありません。人事異動によって年度途中であってもお互いの担当職員が変わる可能性が高い組織体制においてはコストパフォーマンスもよくありません。

楽にならないばかりか、むしろ自分の仕事は1mmも進まないわけですから、挨拶回りの前後はその借金を返済するために仕事をしなくてはいけません。

挨拶回りは相当な時間を消費する

挨拶回りに行く、迎えるだけでかなり時間を拘束されます。幹部は年末年始の前後2週間は挨拶行く・迎えるでスケジュールが埋まっていることもあります。

しかし問題はその前段、挨拶回りには「アポ有」と「アポ無」があります。アポ無の場合、相手方がいてもいなくても関係なく相手方がいれば挨拶をするだけですから楽なものです。問題はアポ有の場合です。

端的に言えば「幹部の日程調整が超面倒くさい」

関係する部署の局長、部長、課長の予定をすべて押さえなくてはなりません。市長や副市長クラスになるともっと大変です。挨拶回りは年末年始と年度終始で行わるのが恒例ですから、その約1か月前からスケジュールを早く押さえる勝負が始まります。役職が上がれば上がるほどスケジュールを押さえることは難しくなりますから、その調整だけで何日もかかります。

一度決まったスケジュールの変更を余儀なくされるケースもあり、そうなれば全ての予定を見直さないといけない場合もでてきます。スケジュール調整は下っ端の担当者がやる簡単な仕事のように映るかもしれませんが、移動時間まで考慮した分単位のスケジュールを調整するため実は相当難易度が高い仕事です。にもかかわらず、ミスは絶対に許されません。

お互いの幹部が会う日時を間違えており既に相手方は到着している景色を想像してもらうだけで事の重大さが分かってもらえると思います。少なくとも出世レースからは脱落です。

挨拶回りのためにスケジュールが固定され休暇が取得しにくい

挨拶回りに行くメンバーになってしまうと、休むことは許されません。何日も前から挨拶回りをするためだけの仮予約がスケジュールを埋めます。挨拶回りの時期はこちらも相手方も挨拶回りをしているわけですれ違いは必至ですから、仮予約がころころ変わります。

挨拶回りが終わったあとに幹部だけで飲みに行くなんてことも当然発生しますから、プライベートの時間やお金は簡単に飛んでいきます。こちらが行くだけではなく相手が来るときも予定を予定を押さえられます。年末年始だけならまだしも、役所の人事異動のタイミングでも挨拶回りが行われますから、有給休暇を取得すること非常に困難です。

まとめ

私はまだ下っ端ですから、部長や局長といった役職にしか見えない挨拶回りの良さが存在するのかもしれません。しかし、挨拶回りの日程調整一つをとっても担当職員には相当な負担ですし、一度話したことがあるというメリット程度であれば費用対効果が悪すぎます。

withコロナが叫ばれている今を利用してやめるものはやめればよく、コロナが治まってきたから復活しようという考えは短絡的です。少なくとも私の周り(課長級以下)では「挨拶回りなんてやめればいいのに・・・」といった声が大多数です。

個人的には、年末年始の

年末「今年はお世話になりました。よいお年を(お迎えください)。」

年始「本年もどうぞよろしくお願いします。」

の形式ばったやり取りも無くしてほしいくらいです。

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