公務員と民間企業のどちらがいいかは永遠の議論です。
はっきり言って、どちらがいいかの結論はでません。
なぜなら、民間でも公務員でも、苦労していたり嫌になったりする人は一定数以上いるからです。
- やりがい
- 年収(給料)
- 労働時間(残業時間)
- 有給休暇取得日数
- 安定
などなど、比較すればキリがありません。
30歳で1000万円を目指す人が公務員になっても、その夢は実現不可能なわけです。
そこを目指すのであれば民間一択なわけです。
人それぞれで重視するポイントも異なりますから、一概にどちらがいいかは言えません。
しかし、就活でのリスクヘッジという意味では、民間での就職を優先したほうがいいです。
また、もし、あなたが、公務員と民間で迷っているなら、
迷うぐらいなら、いったん民間企業を目指すことが最善手です。
公務員になろう!と思えない時点で、公務員試験に絞るのは危険です。
公務員は世間が思っている以上にブラック
公務員は世間のイメージとは違います。
それでも、公務員の人がどれだけ真実を語ろうと、現実を語ろうと、
世間は一切、分かってくれません。
というよりも、公務員は批判できる対象としておきたいわけですから、理解しようとしてくれません。
世間にはもちろん、家族や友人も含まれています。
新型コロナのニュースで国がGoToキャンペーンや緊急事態宣言がどうのこうのと話をしていますよね?
新型コロナだけではなく、国がだす、都道府県がだす発表が土曜日や日曜日にあるということは、
その瞬間まで資料を作成しレクをしている人がいるということです。
まさか、大臣自ら作成なんてしていませんからね(というかただの国会議員なので作成能力はありません)
あの資料を作っているのは役人、つまりは国家公務員なわけです。
想定質問に対する答え(QA集)などももちろん作成します。
発表している人の裏側でものすごい人数が働いています。
公務員はちゃんと休みがあって~という世間の声と完全に矛盾していますよね?
でも、そんな組織構造は知ったこっちゃないわけですよ。
何が言いたいかというと、公務員がホワイトな時代はもう終わっています。
しかし、多くの大学生にこの事実は伝わりません。
なぜなら、大学生も公務員ではなく、世間の一員なわけですから。
どれだけ公務員はブラックだと言っても、絶対に信じようとしません。
公務員に憧れがあるのかどうかは知りませんが、耳を傾けてみてください。
バイアスを取り除くことができれば、公務員がブラックなことを理解できるはずです。
公務員専願はリスクしかない!民間企業と併願すべき理由
公務員と民間の併願が可能なら、絶対に併願すべきです。
その根本的な理由は、公務員試験は民間企業の就職活動時期よりもかなり遅いからです。
例えば、都道府県や政令市の俗にA日程と呼ばれる試験が行わるのは、毎年6月下旬です。
もちろん、この時期で筆記試験ですから、
最終合格発表は、早い自治体で8月初旬になります。
中核市などのB日程やその他自治体のC日程などはさらに1か月ほど遅くなります。
民間企業、特に大手企業であれば、5月には内定がでているはずです。
その他の企業でも8月に内定がでるのは相当遅くなります。
要は、公務員試験を一本に絞って、全落ちすれば、民間企業へ就職する道はほとんど残っていません。
リスクしかなわけですから、民間企業一択なわけです。
正直なところ、私も経験しましが、
公務員試験は民間企業のほとんどが内定を出したあとにあるから精神的には相当きついです。
みんなが就活をしているころに公務員試験の勉強をして、
みんなが内定をとって遊びだすころに公務員試験を受けているわけです。
そんなスケジュール感になるので、公務員試験を全落ちしたときのカバーがききません。
であれば、いったん、民間企業に絞って就活をするべきです。
民間企業の就活をすれば面接にも慣れます。
今の公務員試験は筆記は足切りレベルで、基本的に面接によって合否を決定します。
ある意味、民間就活組はチャンスです。
なおかつ、予備校や大学で練習するより、実践が一番、学びが多いはずですし、
民間企業での面接で、受かった面接と落ちた面接を分析すれば自分の弱点にも気が付くでしょう。
公務員試験も受験料はタダですから、
民間企業に内定をもらってから公務員試験に挑むのと
公務員試験一本で挑むのとでは、緊張感や心の余裕が段違いですから。
民間から公務員へは転職がしやすいし、デメリットがほぼない
現実を語ると、
公務員⇒民間企業は、能力や技術、資格などを有した若手職員しかキャリアアップは望めませんし、内定も難しい。
しかし、
民間企業⇒公務員は、それほどハードルが高くありません。
なぜなら、民間企業に勤めている時点で、公務員よりも少なくとも専門性は高いからです。
実際、転職状況をみれば一目瞭然だと思います。
そういった意味でも、
民間企業で試しに働いてみて、違うと思えば公務員になればいいわけです。
ましてや、今は中途採用者の優遇が行われており、
給料も新卒で公務員になった人と変わらなかったり、
出世については民間採用者のほうが早かったりします。
結果として、民間へいったのちに公務員へなるというデメリットがほとんどありません。
どちらにせよ、どの選択も後悔はする
悩んでいる暇があったら、手を動かしてください。
迷っている時間が無駄になります。
公務員にしても民間にしても内定をとらないと話にもなりません。
まずは内定をとる、その上でようやく悩む、迷うというフェーズに移行すべきです。
隣の芝いつも青い
隣の芝生は青く見えます。
それも常に。
それは、見えているところしか評価しないからです。
人は足りないものを欲しがります。
結婚している人は独身がいいとい言うし、
子供がいない人は子供がほしいわけです。
公園で楽しそうに遊んでいる家族も家に帰れば一言も話さない家庭かもしれないのに、、、
それと同様にして、
公務員になったら民間が羨ましいですし、
民間になったら公務員が羨ましくなります。
市の職員になったらなったで、今度は県の職員が、国の職員が羨まくなるものなのです。
ないものねだりが人の本質です。
つまり、どんな選択をしても、結局は後悔するわけです。
後悔はする前提で、その後悔の度合いを一番低くするという方法を考えてください。
いくら民間企業の就活が公務員試験のリスクヘッジだと言っても、
日本の中枢で日本を動かすキャリアになるんだ!という人が、民間企業の就活に時間をとられるほど馬鹿な話もありません。
なにがなんでも公務員になりたい!という人は公務員専願でも問題ないでしょう。
後悔の度合でいえば、民間企業の就活をしたから公務員試験がダメだったほうが精神的にはつらいはずですから。