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公務員の人生はずっと中間管理職!一生ヒラでも関係ありません!

公務員の仕事を一言で表すと「調整」です。

「彼方立てれば此方が立たぬ」を調整するのが公務員のメイン仕事です。

公務員の仕事に100%はありません。

どれほど価値があろうと、国民から支持されていようと、必ず反対する人が存在するからです。

必ず賛否が分かれることになりますから、仕事内容は中間管理職そのもの。

出世しようがしまいが関係ありません。

国家公務員であろうが地方公務員であろうが関係ありません。

そのため、公務員に求められる一番の能力は調整力です。

公務員の仕事は「調整役」

公務員の仕事は多岐にわたります。

とはいえ、いきつくところ、公務員の役割は「調整役」です。

そこに、国家公務員だから、地方公務員だから、という線引きはありません。

新型コロナにおける政府の対応が分かりやすいですが、

新規感染者が増加し病床使用率が高くなると、感染対策をしっかりしろとメディアや国民から叩かれ、

GoToキャンペーンを中止し緊急事態宣言を発令すれば、今度は経済活動を停止させることに対して叩かれます。

また、災害時には、

避難発令を出さずに被害があれば、逃げ遅れたのは役所のせいだと言われ、

避難発令を出して被害がなければ、なぜ発令したのかと問われます。

このように、「彼方立てれば此方が立たぬ」をどれだけうまく調整できるかが、仕事ができるかどうかの評価にかかってきます。

公務員は出世しようとしまいが、ずっと中間管理職

中間管理職とは、板挟みにある役職のことで、部下と上司に挟まれて苦悩する立場を指します。

公務員(特に行政職)の場合、中間管理職は「係長級」、管理職は「課長級以上」を指します。

ただ、これはあくまで役職を示すもので、出世したからとって調整役を卒業できるわけではありません。

係長級

管理職からおりてきた仕事(ときには、むちゃぶり)を部下とともに解決し、成果を上げることが求められます。

住民や議員からの要望に対し、判断が求められる立場であり、公務員の世界では一番大変な役職になります。

ヒラは上に対して文句だけを言っておけば事足りるわけですが、係長級からはその文句を受け止め、ときには管理職と戦わなければなりません。

また、管理職の立場になって、部下の文句をなだめなくてはいけませんから、内部調整だけでもそれなりに大変です。

課長にはなりたいが、係長にはなりたくない(公務員に飛び級はないため、課長になるためには係長になる必要がある)というジレンマが存在する理由でもあります。

課長級以上

課長級になれば、窓口対応はほとんどありません。

担当者または係長でおさまりきらない炎上案件のみに対応すれば問題ありません。

住民苦情に対応しなくていいのはストレスの面からも大きなメリットですが、その反面、議員からの要求に対応しなければいけません。

つまり、政治の世界に片足を突っ込んで仕事を進めなければなりません。

ときには自分の意思とは関係なく、政治的な背景や圧力から進めることだってあります。

議員は住民が選んだ代表者ですから、議員の意見は住民の総意となります。

(だからといって、あんなに高圧的な態度と物言いは違いと思いますが・・・)

住民1人の意見と議員1人の意見では、役所に対する圧力が違うゆえんです。

だからといって、議員の要望にすべて答えていたのでは公平性が保てませんから、そこが管理職の腕の見せ所といった感じですね。

担当者(ヒラ)

では、一生ヒラであれば調整なくてもいいのでは?と思うかもしれませんが、ヒラは住民対応の最前線になります。

住民同士で言っていることが違ったり、自治会長が役所仕事にアンチの立場だったり、町と街で仲が悪かったり、

そういったズレをうまく合わせて、みんながより良いと思える結論に導かなくてはなりません。

調整相手は数え切れない

何も調整する相手は住民や議員だけではありません。

他都市(国、都道府県市区町村)、警察、消防、通信会社、電力会社、漁業協同組合、大学、民間企業など、

外にも中にも調整先があります。

国や都道府県・政令指定都市、大企業レベルになると、部署毎の縦割りがハッキリしていますから、調整が必要な部署も桁違いです。

国と県とで言っていることが違ったりもしますから、同じ公務員だからといって融通が利くと思ったら大間違いです。

体感的には、国や他の自治体との調整のほうが大変です。

当然、役職に関係なく、こういった調整毎をする必要がありますから、相手方によっては本当に苦労します。

係長級からは部下の教育も必要なわけですから、ストレスは桁違いです。

公務員である以上、人間関係に悩むことは避けられない

住民苦情は、相手の主張が正解か不正解かなんて関係ありません。

少しでも困れば役所へ、少しでもムカつくことがあれば役所へ、という人は本当に多いからです。

住民対応が嫌で国家公務員になっても、今度は議員対応が求められますから、逃げ道はありません。

運よく住民対応も議員対応も不要な部署にいけても、人事異動次第で必要になります。

もし、出世すれば、県へいけば、国へいけば、人間関係の悩みが消えるのでは?という人は要注意です。

個人的には、自治体の規模が上がれば上がるほど政治色が強くなり、政治色が強くなればなるほど調整が複雑で精神的につらいです。

人の悩みは、最終的に「お金」か「人間関係」に収束するといわれています。

公務員である以上、人間関係の悩みは一生消えません。

人とかかわらずに仕事をしたいのであれば、公務員のまま改善をまつことはおすすめしません。

積極的に転職活動をすべきです。

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