【地方公務員試験】文系でも技術職を受験することは可能です
なんでもいいから公務員になりたい!そんな人も多いと思います。中には就活は公務員一本に絞っている就活生もいるのではないでしょうか。
どうしても公務員、どんな仕事でもいいのであれば、技術職の採用試験を受けてください。技術職は理系ではなくとも文系でも採用試験に合格できれば問題なく採用されます。技術職のなかでも土木職が倍率が低くおすすめです。
公務員試験の倍率は、事務職>技術職
どの地方自治体も、公務員試験の倍率は、事務職>技術職です。その差は2倍以上にも。公務員試験の倍率だけをみれば、技術職のほうが合格しやすいです。
例えば、令和6年度の大阪市役所の採用試験の実施状況は、事務職(事務行政)の倍率は約3倍なのに対し、技術職(土木)は約1.5倍です。5年前はそれぞれ2倍ほど高い倍率でしたが、事務職と技術職の割合は大きく変わっていません。
倍率はみかけだましのところもあり、記念受験や併願を含めると倍率はさらに下がります。このことから、どうしても公務員になりたい人は技術職を受験すべきです。
なぜ、事務職よりも技術職の方が倍率が低いのか
事務職は誰でも受けることができます。経済学部でも法学部でも人文学部でも関係ありません。工学部でも理学部でも可能で、文系や理系のしばりは一切ありません。しかし、技術職は専門的な知識が必要です。理系しか受験できません。
これはあくまで一般論で、文系も専門的な知識が必要だからです。憲法、行政法、ミクロ・マクロ経済学など多くの知識が必要であり、理系分野の試験には一切求められない内容になります。つまり、事務職も技術職も、どちらも専門的な知識が必要な職業なわけです。営業職のソルジャー要員ではありませんからね。
では、なぜ、技術職の採用は少ないのか。それは、単純に母体数が違うからです。一般的な普通科の高等学校を思い出してみてください。大学の学部の人数を思い出してみてください。
文系と理系の比率はどうでしたか?文系のほうが圧倒的に多かったはずです。要は、母体数が文系に比べて少ない分、受ける人が少ないわけです。
また、技術職は、民間企業のほうが給与もよく待遇も良い場合が多いです。大学院までいって公務員という選択する人はそう多くありません。公務員とは違い、大学までの知識を活かせますし、研究室に所属し研究すると企業へ推薦してもらえる場合もあり、公務員になろうとしている学生がそもそも少ないという背景があります。
文系でも公務員試験(技術職採用)は受験可能
文系であれ理系であれ、公務員試験において事務職と技術職を区別することはありません。あるのは採用「区分」だけです。
自治体の募集要項をよくみてください。採用区分に「土木」とあっても、土木系の学部を卒業することが条件だとはどこにも書いていないはずです。公務員試験は、「年齢」と「学歴」で受験資格が決められているわけですから、あなたが文系の学部に在籍、卒業していても、技術職である、土木、建築、機械、電気などの区分で公務員試験は受験可能です。
文系から技術職を受験する際の注意点
筆記試験では合格点さえとれれば何の不利もありません。問題点は、なぜ、その区分で受験するのか、それを明確に面接時に答えられるかどうかです。他の受験生は大学時代に技術的な知識を付けていますが、それは筆記試験で合格している時点で評価の対象にはなりません。
”なぜ、大学で学んだ知識とは全く違う技術職なのか”
これは明確に整理しておく必要があります。倍率が低くて、公務員になれればそれでよく、一番効率がいい方法を選びました、とは正直すぎて言えないですからね。
技術職の中で土木区分をおすすめする理由
技術職といっても、土木、建築、機械、電気を主に、農学、林学など多岐にわたります。自治体の規模が小さい(中核市以下)によっては採用枠として設けられていなことも多く、あっても数年に一度、若干名(0人もありえる)の採用をしている程度です。
採用自体あるかどうかも分からない試験を準備するほど不安定なことはありません。しかし、土木区分は技術職の中でも圧倒的に採用予定人数が多く、近年の自然災害の増加や土木事業の増加に対し、技術者が少なくなっている傾向からも今後、採用枠が減ることはまずありません。
また、いくら文系でも受験可能だとはいえ、建築、電気、機械の分野はどれも専門性が高く、筆記試験すら突破できない可能性があります。難しいゆえに面接時に志望動機が説明しずらいという問題も抱えています。
しかし、土木は生活に密接しています。道路、河川、公園、上下水道など、多くが土木区分の技術職の仕事です。一般論であっても志望動機がそれなりに筋が通るメリットがあります。合格者採用数が多く、倍率も他の技術区分よりも低く、専門的な知識も他よりはいらない、これをすべて満たすものが土木区分なわけです。
土木を全く学ばずに合格している人もいれば、その逆で経済学などを全く学ばずに事務職に合格している人もいます。あくまで少数派であり、大多数は大学の専攻通りの受験になります。なぜなら、基礎知識があること、面接でも質疑応答につまらないからです。
受験分野を変更することは簡単なことではありません。しかし、今の公務員試験は面接重視であり、筆記試験は本当に足切りに使う自治体も多いです。最終倍率が2倍の試験であれば、筆記試験はほとんどの人が合格します。合格させないと、面接に進める人がいなくなり、面接でダメだとなると採用人数が足らなくなりますから。その点、倍率が技術職の中でも一番低い土木職を狙うべきです。
ただ、技術職で採用されてしまうと、基本的に配属される場所の制限がかかります。人事課や総務課などには配属されません。道路や下水など汚れ仕事も増えます。とはいえ、生活保護課など役所の中でも休職、退職の割合が高い部署にいく可能性もありません。
