公務員試験ほど誰でも人生逆転できる制度はありません。
言葉を選ばすに言えば、
ニートや低学歴から公務員になることは、人生においてコスパ最強です。
なぜなら、
どんな学歴であろうが、どんな経歴であろうが、公務員になってさえしまえば、
待遇はみな平等だからです。
私の職場でも、京都大学出身とFラン大学出身の人が横並びで仕事をしていますが、
二人の待遇の差は何ひとつありません。
そして、公務員の身分や待遇は確実に平均よりも上です。
※本記事ではあえて言葉を選ばすにお伝えします。
公務員になることは勝ち組に入る
公務員になって人生逆転!
そんなことを考えている人も多いと思います。
実はその通りで、公務員は誰がなんと言おうと勝ち組に入ります。
現役の公務員の方は「公務員なんて負け組だよ、ならないほうがいい」と否定されるかもしれません。
確かに、公務員の年収は高い・低いなどの議論はあると思います。
事実、私も働いていて福利厚生が充実していると感じたことはありませんし、世間の風当たりは強まるばかりです。
しかし、冷静になって公務員という立場や身分を考えると、
公務員に勝てる職業はそれほど多くありません。
灯台下暗し、隣の芝生は青く見えるもので、(平均値と中央値に差があるように、相対評価と絶対評価では全く異なる結果になりますよね)
公務員という職業の価値に気が付いていない現役の公務員は多いです。
ところで、日本の大学進学率をご存知ですか。
文部科学省が学校基本調査で毎年公表していますが、
高等学校を卒業後、大学へ進学した割合(男女)は、約30年前の1989年は24.7%で、2019年は53.7%。
大学全入時代ともいわれる昨今ですが、それでもまだ半数です。
つまり、大学へ進学している時点で、日本人の半分以上の層に入っていることになります。
なぜなら、日本において高校卒か大学卒かでは、生涯年収に5,000千万~1億円以上の大きな開きがあるからです。
よっぽどの才能がない限り、日本で年収を高くする一番簡単な方法はいい大学に入って卒業することです。
個人的な能力には差はなくとも、学歴によって職業選択の自由が制限される社会なわけです。
公務員も例にもれず、
国家公務員や地方公務員の採用区分のほとんどを占めるのは「大卒枠」です。
公務員試験においては、「高卒枠」「大卒枠」という区分しかありません。
Fラン大学を卒業していようが東京大学を卒業していようが、同じ大卒枠という扱いになります。
先ほどお伝えしたように、大卒枠というハードルを超えられない人が日本人には半数いるわけです。
大卒枠で公務員になった時点で全労働者の中でみれば確実に勝ち組です。
公務員は大学受験に頼らなくてもいい
公務員になれない条件はほとんどありません。
>>>「公務員になれない人の条件を調べてみた!借金や自己破産など身辺調査はあるの?」
極論、犯罪さえしていなければ誰でも公務員にはなれます。
公務員試験は誰でも無料で受験可能ですし、国や地方公共団体とで併願も可能です。
公務員にさえなってしまえば、そこからは完全に平等です。
例えば、
Fラン大学卒業でも東京大学卒業でも、大卒枠での採用の場合は給与や待遇は同じですし、
誰もが知っている企業で10年働いて公務員になるのと、誰も知らないような企業で10年働いて公務員なるのも、同じ10年という勤続年数で評価されます。
どんな学歴であろうが、どんな経歴であろうが、公務員になってさえしまえば、同じなわけです。
中には、大学受験に失敗して希望の大学へいけなかった人もいると思います。
同じ釜の飯を食った同級生は第一志望にいったのに自分だけ落ちてしまって・・・なんて人もいると思います。
大学受験に失敗した人が周りを見返すチャンスというわけではありませんが、
大学受験に頼らなくてもいい公務員は、人生逆転のチャンスともいえます。
高卒枠の公務員はコストパフォーマンス最強
公務員は、良くも悪くも年功序列です。
1年でも早く役所に入った人が先輩です。
年齢ではありません。
勤続年数がものをいう世界です。
>>>「【入庁年度vs年齢】公務員の先輩と後輩はどっち?敬語とため口の境界線」
例えば、
Aさん:18歳高卒枠で入庁した地方公務員2年目
Bさん:24歳大学院卒で入庁した地方公務員1年目
とを比べると、Aさんのほうが年齢は下ですが先輩になります。
学歴は関係ありません。勤続年数が優先されます。
一般的にBさんのほうが早く出世してAさんが部下になることが多いですが、
仕事上は上司部下の関係、仕事が終われば先輩後輩の関係が維持されます。
また、
Cさん:20歳高卒枠で入庁した国家公務員2年目
Dさん:25歳大卒枠で入庁した地方公務員3年目
とを比べると、Cさんのほうが序列は上です。
国と地方は平等というのは建前であり、実態は国>地方になります。
学歴、勤続年数、経歴は一切関係ありません。
国家公務員になった時点で、どの地方公務員よりも立場上は上です(東京都庁のみ事情は複雑です。東京都庁は独自財源で国からの交付税をほとんど受けていませんから)。
プライドが高いと自覚がある人は、国家公務員一択です。
>>>「【国vs地方】公務員に迷っている人へ、プライドが高い人は要注意」
ニートからの公務員はコストパフォーマンス最強
ニートからの人生逆転に一番手っ取り早い方法は公務員になることです。
例えば、
Eさん:18歳で高校を卒業して3年間ニートをして公務員になって2年目の22歳
Fさん:22歳で東京大学を卒業して新卒ストレートで公務員になった1年目の22歳
とでは、Eさんのほうが先輩で立場も上になります。
ニートの時期があろうがなかろうが、公務員になったタイミングで序列は決まります。
また、
Gさん:22歳で大学を卒業して2年間ニートをして公務員になって2年目の25歳
Hさん:26歳で大学院を卒業して公務員になった1年目の26歳
とでは、Gさんが先輩です。
Hさんはストレートでいけば24歳ですから、2年間は留年・浪人をしたという設定です。
志望校に入るために浪人をして、入った後も授業が難ししく留年をしてしまったパターンや
就職するためにあえて留年する就職留年パターンなどがあります。
>>>「公務員試験において浪人や留年は不利なのか?その悲惨な末路とは…」
しかし、ニート、フリータ―、留年、浪人など理由はどうであれ、
公務員において空白の時間は同じ扱いになります。
つまり、ニートをしていたことをがあまり不利にはなりません。
ニートから人生逆転を目指すなら、まず公務員になることを考えるべきです。
デメリットを考慮しても公務員はコスパ最強
当然のことですが、ニートから公務員になることや高卒枠で公務員になることのデメリットはあります。
高卒枠と大卒枠では給料は大卒枠のほうが高いです。
出世も早いことは事実です。
ニートで働いている期間がなければ、その期間は実務経験とみなされないので、給料は上がりません。
また、公務員試験自体に学歴フィルターがないとは言えません。
>>>「公務員試験に学歴フィルター(大学名)があるなら、あなたは諦めるんですか?」
入庁してからも、出世においては学歴フィルターは存在します。
しかし、これらをデメリットを考慮しても、
- 青春をすべて犠牲にして勉強して有名大学を卒業した人
- 遊びほうけて勉強もせず適当に公務員になった人
とが同じ立場で、同じ待遇で働くのが公務員の世界ですから、
個人的には、これほどコストパフォーマンスが良い職業はないと思います。
公務員になることが勝ち組にならない人もいる
公務員になること自体、勝ち組だとお伝えしましたが、勝ち組にはならない人も中にはいます。
例えば、東京大学や京都大学など、日本のトップ層の大学を卒業しているパターンです。
どこの大学を卒業するかでも、生涯年収には大きな開きがあるからです。
東京大学を卒業した人の平均年収は約850万円ですので、
公務員になることは年収の面からすればあまり得策ではありません。
とはいえ、多くは国家公務員の総合職(いわゆる、キャリア官僚)になりますから、関係のない話ともいえます。